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2/28/2006

寒の雨、寒九の雨

今年1月17日付けでこのページに『寒九の雨』という記事を書きました。ちょっと気になって Google で検索かけてみたら、『寒九の雨』は豊作の兆し、という結果が出てきました。『寒九の雨は夏日照り』だそうです。夏の日照りは秋の米の豊作をもたらします。『寒九の雨は鎌要らず』(米の凶作をもたらす)と正反対です。

変だなあと思ってさらに調べると『寒の雨は鎌要らず』ということわざに会うことが出来ました。九が付くのと付かないのとではまるで違うらしい。わたしらの常識で判断すれば、雪国で寒に雨が降るというのはすなわち暖冬を意味します。大方の言い伝えでは、大雪の年は夏が暑くしたがって米は豊作になる、といわれます。確かに実体験として、大雪と猛暑はワンセットだという感覚がありますね。ですから、寒に入って九日めに雨が降るとなぜ米が豊作になるのか、理屈としては理解しがたいものがあります。

もしかして雪国でない地方のことわざなのでしょうかね。もう少し調べてみます。



2/27/2006

『環境危機をあおってはいけない』

標題は2003年に出版されたやや分厚い本の名前です。(ビヨルン・ロンボルグ著;文藝春秋刊)
分厚いので読みおわるのはいつになることやら。
しかし、世の中の「環境保護」論者に対してきびしい批判を浴びせている本ですので、一度は目をとおさねばなりません。あとで感想を書くことにしますが、さしあたりは、説得力のある内容です、とだけは言っておきましょう。ただし、理屈は知っているけど現場を知らない人かなあ、という印象はありますね。言い換えると、一日中、国会図書館にこもって書き上げた本、という感じかな。



2/24/2006

今年は暖冬だ!

やっぱり暖冬? のような気がします。と言ったら変に思われるでしょうが、2月はいつもの年の同じ時期とほぼ同じくらいの気温です。雪もとくに中旬以降はまったく降らず、降るのは雨です。ふつうはまだ雪が時々降ってある程度積もるものですが、それが今年は無い。大雪は12月と1月で終わりでした。終わりと断言するにはまだ早いのですが、雪らしい雪は2月5日を最後に降り積もっていません。

気象庁のデータを見ると、米沢では、12月が平年より3℃から5℃くらい気温が低く、1月も平年より2℃から3℃は低い状態だったようです。たしかに12月は異常でした。ただし11月までをふりかえると、これは平年より暖い状態がつづいていたので、たぶん年間をとおしてみれば気温が高い傾向にあることまちがいなしでしょう。12月と1月だけが極端に寒かったということです。

そこで毎日、畑仕事です。書きたいテーマもいくつか抱えているのですが、怠惰に流されて書き込めません。年を取ってくるとダメです。集中力もありません。もうしばらくお休みします。

いま頭にあるテーマ:
1.今冬の雪害を総括。
2.雪国の暮らし雑感。
3.モノを書くスタイル、WEBを公開するベクトル
4.団塊再考。



2/21/2006

いよいよ剪定開始

消雪剤散布(桜桃畑)

雪が落ち着いてきたので、19日、いよいよ今年も剪定と芽かきを開始しました。
まず桜桃の剪定と摘蕾(芽かき)です。

その前の日、消雪剤も散布しました。この時点で積雪量はなお1メートル70くらいあります。

ほんとうは大雪のダメージで今年は体力的にも精神的にもあまり元気が出ませんが、そんなことばかりも言ってられないのですよね。畑の樹という樹が、あちこち枝折れしているのを見ると、ため息ばかりなのですが。

消雪剤散布(わい性台ふじ)

桜桃の剪定



2/15/2006

国家の品格

藤原正彦著『国家の品格』を読みました。

書かれていることは、至極もっともな主張です。
ただ、あくまで精神論なので、今のニッポン人にはまるで通じないでしょう。
現在、この国の大多数の人々が選んで、この国の進んでいる方向と、あまりにも違いすぎです。違うからこそ、こういうことを主張しなければならない、のではありますが。。。。
あの'総理大臣'を支持する国民では、絶望的。あの'次期候補'を期待する国民では絶望的。



2/11/2006

枝掘り

枝掘りはツライ。

一昨日あたりから、雪が落ち着いたので久しぶりに畑に行っています。何日か前に雨が降ったり、冷え込む日も少なくなってきたので、畑の雪も少しは減っただろうと思っていたのに、積雪は依然として多いところは 2 メートル。平均でも 1.8 メートルは超えていました。

雪に埋まっている枝の掘り出しが大変な重労働です。放っておくと雪の沈下力で枝はバリ!バリ!、、と折れていきます。今日もこれから出動です。



2/4/2006

『暴走する文明』

『暴走する文明』(ロナルド・ライト著 / NHK出版)を読んでみました。特別に目新しい視点はないですが、この世界がどこに向って走っているのかについて、もう一度よく考えてみるために、一読をお勧めします。

なかでもモアイで知られるイースター島の巨石文明がいかにして亡んでいったかには考えさせられます。また、とりわけ現代の世界をおおいつくそうとしているアメリカ型文明がいかに悪魔的か、自由礼賛がいかに狂気をふくんでいるか、浮き彫りになるでしょう。もちろん、それに無条件降伏しているどこかの国も同様です。”カイカク”というのは要するに、「アメリカ型価値観はスバラシー!!!」と思いこんでいるアホな方々が先導しているわけですからね。自由主義市場経済にもとづく効率主義と競争至上の社会をつくることが、今やこの国の目標になってしまいました。この国ではいまだにアメリカン・ドリームが有り難がられています。アホな大リーガーとか、アホな女子プロ・ゴルファーとか、アホなスペースシャトル宇宙飛行士とか、アホなポップ・ミュージシャンとか、アホなマネー・ゲーマーとか。。。いやはや。

ついでに。ロマン・ポランスキーの『オリバー・ツイスト』を観てきました。ポランスキーらしい作り方でしたね。彼の映画を見るのは20数年ぶりでしょうか。原作者チャールズ・ディケンズのことが上記の『暴走する文明』にもちょっとだけ引用されています。