2005年1月前半の雪害
1月7日から降り始めた雪は、13日まで1週間休みなく続いた。この間、屋根には腰の高さまで雪が積もり、雪下ろしを迫られた。一方、畑では、最高時で積雪深が1メートル60センチ程度になった。カンジキを履いても膝上まで沈む深雪で、きついラッセルをしながら枝の雪落としをして回ることになった。しかし、湿った重い雪で果樹の枝に付着しやすかったこともあり、急速に枝に積もってあちこち枝折れを引きおこした。
主な枝折れは、ふじ2本、北斗1本、スターキング2本、紅玉2本、千秋1本、ラフランス3本、桜桃(佐藤錦)1本。その半分以上は主幹の裂開という致命的な傷だった。
被害の大きさは、2001年の記録的大雪のときに次ぐ規模になっている。降った雪の量からすると予想外の被害だ。これは雪質が特殊だったためと考えられる。通常は降った雪がすべて枝に積もることはなく、ある程度風で飛ばされるものだが、今回の降り方は降った雪がほとんどそのまま付着していったと見られる。それだけ粘り気のある雪質だったようだ。
(写真はクリックで拡大)
2005年冬季の野ネズミ食害と対策
被害:
雪に埋まっていた枝 |
幹周りを食害 |
幹周りを食害 |
対策:
幹の周囲をかじりとられた |
りんごの枝穂を使って健全部をつなぐ |
接ぎ木部に保護剤を塗る |
手術が成功すれば、10年後くらいにはこうなる |