2006年記録的大雪

記録的な大雪は2005年12月初めのドカ雪から始まった

写真をクリックすると拡大表示できます。

ふじ

収穫直後だったが大切な主枝が落ちた

紅玉

主枝が落ちた。股裂き状態

王林

主枝が落ちた

M9ふじ

りんごを満載したまま倒伏した。鉄菅支柱も折れた

M9ふじ

隣の樹も巻き添えになって倒伏した

3日から4日朝にかけて降った雪は一度に40センチ以上も積もった。そのときフジりんごの収穫が完了しておらず、まだ樹上に成っている樹がたくさん残っていた。そこへドカ雪が来た。

湿って重い雪でりんごの木があちこち枝折れを起こしてしまった。収穫前のわい性台樹4本がりんごの実を付けたまま倒伏してしまった。根本から折れて完全に倒伏、成っていた果実のほとんどが売り物にならなくなった。果実の重みと雪の重みに耐えかねた結果だった。また、倒れなかった木も枝が裂けたり折れたり、何らかのダメージを受けてしまった。

被害はりんごが成っている樹だけにとどまらず、すでに収穫済みだった樹木もあちこちで主枝がバッサリやられた。この被害が意外にも大きかった。主要な太枝が折れてしまった木は7本もあった。(写真は6日撮影)

12月の初めにこんなに甚大な雪害が出るのは初めての経験だった。ふつうなら雪の日が続く1月〜3月に雪害が出るものだ。なぜこんなに早い時期に被害が大きくなったのだろうか。第一にこの時期としては一度に積もった雪の量が多かった。第二に、写真のとおり葉はまだ青々としていた。平年、12月上旬はりんごの木の葉もかなり黄変してちょっと触っただけでパラパラと落葉するころだが、今年は葉っぱがまだほとんど落ちていなかった。そのため、そこに大量の湿り雪が積もった。これは、秋の気温が高かったため樹が若く落葉が遅れていたのが最大の原因だろうと考えている。温暖化の影響はこういう形でも出てきているわけだ。

5日から目一杯働いて、雪の上での収穫作業をした。7日にようやく畑からすべての果実を回収し終わった。